アパートのお向かいの方は私より早く人工股関節になっています。
全く気付きませんでした
私が変形性股関節症の末期で歩行に影響が出始めていた昨年末の事です。
町内の餅つき大会に参加する為に家を出たところで顔を合わせたので、一緒に行きました。
「足が痛いと?どけんしたとね(どうしたの)?」と聞かれ、股関節の話をしました。すると「人工股関節にしんしゃい(しなさい)。ものすご~く楽ばい。私も一年前に人工股関節にしたけど、嘘んごと(嘘のように)楽に歩けるようになったとばい」と教えてくれました。
実際に人工股関節置換術を受けた方が目の前にいて、全然気付かなかった事で病院に行く決心が出来ました。人工股関節=不自由な生活だと思い込んでいたので、人工股関節は嫌だ!と、病院に行かずにいました。
変形性股関節症の痛みは痛くなくなって再発して…を繰り返していた事も病院に行かない理由の1つではありましたけど。
凄まじい病歴
その方が凄まじい病歴の持ち主である事は、私が人工股関節になって退院して来てから知りました。
知らなかったのですが、人工肛門も使っているそうです。薬もかなり高額な薬を2週間飲み続けて(2週間の薬代だけで20万円近くかかったそうです)、効果は出たけど副作用も激しく出た為に手術を受ける事になった話も聞きました。
7月の終わりに
脊柱管狭窄症の手術を受ける為に入院する事になったと聞きました。
入院3日前に私と変形性股関節症が軽減して来たけれど、人工股関節に先々なるかもしれない私の母と3人で人工股関節や他の病気の事で立ち話をしたのが顔を合わせた最後です…
退院してから
まだ1度もお会いしていません。以前は良く家の前で顔を合わせて立ち話をしていたのに…
母と「電話しようか、家に行ってみようか…と思うけど、どの程度動けるか分からんしね」と話して様子を見ている状況です。
昨年末は私と並んでスタスタ歩いて「さっさと病院行きなね!」と叱咤してくれていたのに、入院前は歩行器を使わないと歩けない状態になっていました。
明るくて元気で
いつも家の前で人とお喋りをしていたり、大切にしている沢山の植木や大事に育てているメダカのお世話をしていた方です。
全く姿が見えない今は、近所の景色が違って見えるほど寂しいです。
うちの子に手作りのビーズのストラップを作って下さったり、ご主人がうちの子に話かけたいのに恥ずかしくて話しかけきれずにいると教えてくれたりと沢山の思い出があります。子供が私との待ち合わせ時間を勘違いして、先に1人で帰宅して困っている時に携帯電話を子供に貸してくれた事もあります。
不審者につけられる事があれば、うちに帰ると家がバレるからと、自分の家に「ただいま」と言って勝手に入るようにと子供に話してくれた事もあります。
市営住宅に住まないのは
母子家庭なのに市営住宅に住んでいないのは、この方がご近所なのも大きな理由です。町内の方々が良い人ばかりで、子供会も楽しく参加出来るメンバーばかりで。
涼しくなって来たので、そろそろ何か差し入れを用意して、ご自宅に伺ってみようと思います。
今年の餅つき大会も一緒に行けたら良いな…と思っています。もし車椅子でないとダメなら、私が押して行くよ!と声をかけたいと思います。